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医療記事

5・6月号

教えてからだの疑問『歯科』

Q1、子どもの歯磨きに適している歯ブラシを教えてください。 

 

 色々な種類がある歯ブラシ。子どもの歯磨きに適しているのは、ブラシのついた頭の部分が小さめのものがいいでしょう。また、毛先が丸く加工してあるほうが磨きやすく、歯茎にも優しいですよ。 

 生後6ヶ月頃になると下の前歯が出てきて、いよいよ歯磨き!と思い始めるママも多いでしょう。しかし「歯ブラシをはじめよう!」といきなりお口の中に歯ブラシを入れると、子どもは不快感を示します。まだ口にものを入れることに慣れていませんから、無理をせず、指を口の中に入れるなどして少しずつ慣らしていきましょう。この頃は、湿ったガーゼを指に巻きつけて拭き取るなども有効です。 

 1歳くらいになると、上下の前歯が生えてきます。この頃は一日一回、歯ブラシを口に入れる習慣をつけられるといいですね。子どもの歯ブラシには、子どもの歯を上手に磨けるようネックが細く、柄の部分が長くなっている「仕上げ用歯ブラシ」と、子どもが自分で使う柄の部分が短くなった子ども用歯ブラシがあります。子どもは自我の芽生えとともに自分で歯ブラシをしたがるようになっていますので、子ども用歯ブラシを与えてください。ただし、自分でしっかりと磨けるようになるまでは、保護者の方が仕上げ磨きをしましょう 

 

<歯医者さんからのお願い> 

転んで歯ブラシが喉を傷つけてしまうと大変です。ですから歯ブラシを口に入れたまま立ち歩いたり遊んだりするのはやめましょう。 

 

Q2、 

歯科受診のタイミングや通う頻度を教えてください。 

 

1歳になり、上下の前歯が出てきた頃から保護者のかかりつけの歯科医、または小児歯科専門医で見てもらうと、初めての歯科医でもスムーズ。受診は、年に2〜3回の程度の定期検診を受け、フッ素を塗ってもらうことをお勧めします。 

 

歯と歯茎の状態、歯並び、口腔習癖のチェック  口呼吸、指しゃぶりなどの習癖は早く対応すれ  ば、歯並びにも悪くならずに済みます。  

 

それぞれのお口の状態にあった歯ブラシの指導 

 

高濃度のフッ素塗布で虫歯予防  

 

歯垢が石灰化して歯に  沈着している歯石をスケーラーでとる   お子様でも歯石のついている方がいます。  

 

歯磨きがとどかず残っている 歯垢を専用の器具でおとす 

 

歯の頭の汚れのたまりやすデコボコした溝に樹脂を流して虫歯の予防をする 

 

<歯医者さんのワンポイントアドバイス 

 

4歳になる前から乳歯が抜けてしまうお子様がいます。これは、歯と歯の骨の接合部にあるセメント質が作られにくいため起こる全身 疾患の低フォスファターゼ症の一つの症状かもしれません。けた後の乳歯の根が長いのが特徴です。このようなことも定期検診を受けることで見つけることができるでしょう。 

 

Q3、子どものおやつや飲み物などで、むし歯になりやすいものはなんですか? 

 

むし歯はどうしてできるのか、ご存知ですか? お口の中のむし歯菌が糖分をエサに歯の表面にねばねばしたプラーク(歯垢)をつくり、その中でたくさんのむし歯菌が酸を作り出しむし歯を溶かしていくのがむし歯です。よって、むし歯になりやすい食べ物は 

 

 

ということになります。キャラメル、チョコレート、ビスケットなどは砂糖が多く、歯にくっついたり挟まったりして取れにくいため、むし歯になりやすい食べ物です。これに比べてアイスクリームやゼリーなどは砂糖が多くても口の中に停滞する時間が短いので、むし歯になりにくいと考えられます。また、せんべいなどは砂糖が少ないため、むし歯にはなりにくいでしょう。 

 同様の視点から考えて、ダラダラと食べることでむし歯のリスクは高くなります。ですからおやつは時間を決めて与えるのがいいでしょう。おやつは本来3度の食事で足りないエネルギーを補うためのものです。おにぎり、芋類、果物などが理想的ですよ。 

 飲料については、市販のジュースやスポーツドリンクのほとんどがpH4.0以下の酸性であり、砂糖が多く入っています。歯の表面のエナメル質は体の中で一番硬い組織といわれていますが、酸には弱くpH5.5以下で溶け出します。よって酸性の飲料の飲み過ぎには注意。酸が歯に影響を及ぼす時間が長くなり、また砂糖によるむし歯のリスクも高くなります。おやつもジュースも、取り方に気をつけてくださいね。 

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