Linkids | リンキッズやまなし

医療記事

7・8月号

シミはつくらない、増やさないのが大事! 知ってなるほど紫外線対策とシミ治療

気になるシミやシワ。増やさないようにするにはどんな紫外線対策が必要で、できてしまったシミやシワを改善することはできるのでしょうか?春日居皮フ科クリニックの山口先生が解説します。

Q、さまざまなタイプの日焼け止め、どう使い分けたらいいの?山梨のママが気にかけるべき、紫外線対策とは?

山口先生:夏場は紫外線の量が多くなるために紫外線対策グッズが目につくようになりますが、紫外線は365日どこでも気をつける必要があるものです。基本的に「日焼け止め」は毎日塗ることをおすすめします。特に山梨県の人はよくクルマを運転しますから、右窓からの紫外線に注意が必要!実際、お顔の右側にシミがよく見られます。

対策として何か特別なことは必要ないと思いますよ。お顔でいえば、日常的に下地として日焼け止めを塗っていれば大丈夫。ただし、十分な量を塗ることが大事です。もったいないと思っても、きちんと指定の量を塗りましょう。また、こまめに(3時間おきなど)に塗り直すことも忘れないように。お顔はパウダーをのせるなどでもOKです。

最近は「飲むタイプの日焼け止め」の流通が増え、使用している人も増えているようです。けれど、飲むタイプは紫外線をカットできるものではないということを理解しておいた方がいいでしょう。飲むタイプのものは、紫外線を浴びてしまったあとに肌が酸化するのを抑える効果があるものです。日焼け止めを塗り、さらにその補助としてサプリメントのように飲むといいと思いますよ。飲むタイプは海外製品が多く成分が強めのものが多いので、気になる人は確認してくださいね。

浴紫外線はシミのみならず、シワやたるみの原因にもなります。お顔以外に特にケアした方がいいのは(年齢が出やすいのは)、手の甲と首です。

Q、できてしまったシミを薄くすることはできますか?レーザー治療や、シミを薄くする塗り薬のことを教えてください!

シミは、レーザー治療によってほとんど分からなくなるくらいに消すことは可能です。けれど、レーザーを照射するとシミがあった部分がかさぶたになります。かさぶたができている間は、特別なケアが必要になるなど完全に消えるまでに時間がかかります。また、一度消えたと思っても、同じ場所に再びシミができてしまうことが多くあるようです。

20代〜40代のうちは、比較的シミが肌の奥深くにある場合が多く、色は比較的薄い状態であることがほとんど。レーザー治療というのは、シミの色が濃いほど反応が良くなるので、一度薄くなってもホルモンの影響やさまざまな刺激でまた濃くなってしまうことも多くあります。レーザーで全て解決するわけではありませんので、シミはできないように心がけるのが一番です。

塗り薬についていえば、「ハイドロキノン」という成分にシミを薄くする効果があります。市販のクリームなどはハイドロキノンの含有濃度が2%以下と定められていますので、より効果を実感したい人はかかりつけの皮フ科で相談してみるといいでしょう。

また、紫外線などによって発生する活性酸素を強力に消去する成分として「アスタキチン酸」という成分も注目されています。「アスタキチン酸」の抗酸化作用はビタミンCの6000倍ともいわれており、コラーゲンの分解を防ぎ、シワを改善してくれるなど、アンチエイジングをサポート。「アスタキチン酸」配合のジェルは皮フ科で処方してもらうこともできますので、肌の悩みにはかしこく皮フ科を利用してくださいね。

監修/春日居皮フ・リウマチクリニック
山口美由紀院長
笛吹市春日居町別田164-1
0553-39-8658

記事一覧へ