Q 1 歯医者に通うタイミングは何歳から?
1歳6ヵ月ごろ奥歯(第一乳臼歯)が生えるころから、フッ素塗布を始めると良いと言われています。
むし歯のないお子さんは、その頃が初めて歯医者に通うタイミングになります。
けれども、歯の表面のエナメル質の白濁や薄茶色の着色に気づいた時は、年齢や歯の生え方にかかわらず、すぐに歯科を受診して下さい。むし歯になりかけているかもしれないからです。もちろん、気になる事があった時や、転倒して歯をぶっつけたり、唇に怪我をした時も直ぐに受診して下さい。
Q 2 子供が初めての歯医者で準備しておくことは?
お口の中や唇は敏感なところなので、触られるのを嫌がります。
まして初めての歯医者では、なかなかお口を開けてくれません。
家で仕上げ磨きをするときに、スキンシップを兼ねて指で唇を触ったり、お口の中に指を入れたりする練習をしておいて下さい。
お口を大きく開ける練習もしておいて下さると助かります。
その時、理解してもらえなくても、「歯医者さんに行ったらお口を大きく開けようね!」と声かけする事も大切です。
Q 3 子供の歯の定期健診はどのくらいのペースで受診したらいいですか?
歯を守るエナメル質は、乳歯は永久歯の半分ほどしかないのでむし歯になりやすく、
進行も早く神経に到達しやすいので、むし歯の早期発見のため、⒊~4ヵ月のぺースがいいでしょう。
また永久歯も、生えたばかりはエナメル質が軟らかく、3年かかって本来の硬さになるので、
乳歯と同様むし歯になりやすいので、やはり3~4ヵ月ペースがいいでしょう。
エナメル質に白濁や着色(初期むし歯)を認めても、早期の丁寧な歯磨きやフッ塗布などのケアで改善します。
早期発見のために定期検診は大切です。
Q 4 仕上げ磨きを嫌がります。どうしたらいいでしょうか。
口の中や唇は敏感なところなので、乳幼児がお口の中に異物(歯ブラシ)を入れられるのを嫌がるのは当然です。
歯が生えるころになったら親子のスキンシップを図りながら、口の周りや歯ぐきを優しく触ったりマッサージすることで歯磨きの準備ができ、無理なく始める事ができるでしょう。
3歳位まではスムーズにはできませんが、続けることで習慣化していきますので、嫌がっても「躾」として続けて欲しいです。
気をそらせるために手遊びのおもちゃを持たせたり、歯磨きの動画を見せながら、仕上げ磨きをするのもおすすめです。
Q 5 むし歯予防やお家でできるホームケアはありますか?
むし歯予防で一番大切なことは、むし歯の原因のプラーク(歯垢)の除去と、むし歯菌の餌となるショ糖の摂り方です。
食後3分過ぎると食べカスが、細菌の塊のプラーク(歯垢)に変化するので、食後はなるべく早く歯磨きすることが大切です。
また甘いおやつや酸性の飲み物(ジュース・炭酸飲料等)はおやつの時だけにして、ダラダラ食べたり飲んだりしない事も重要です。
スポーツ飲料(イオン飲料)も酸性なので気を付けましょう。子どもさんだけでは、プラークをうまく取り除けません。
仕上げ磨きを毎日の習慣にして欲しいです。
富士見歯科医院 小児歯科
一瀬 佳世子
〒400-0027
甲府市富士見1-18-4
電話:055-252-3511