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医療記事

2024年9.10月号 

子どもの歯の変化も大事な成長の過程。 ママたちの悩みに、専門医がおこたえします!

子どもの初めての白い歯を大切に守ってあげたい気持ちだったり、大きくなっていく子どもの歯の変化だったり、繰り返してしまうトラブル。子どもを思う気持ちがあるからこそ、お口周りにも心配は尽きませんね。今回、【子どもの口臭】 について歯科医の先生におこたえ頂きました。

Q1. 子どもの口臭が気になります。原因はなにかありますか?

A.口臭の原因は主に3つあります。

①虫歯など口腔内が不衛生な場合

虫歯は中で発酵が進んでいるので口臭の原因になりますし、歯ブラシが不十分であれば舌表面にも菌の増殖がみられるので臭いの原因となります。

②食物由来

食物であればニンニクなどは独特の口臭が生じることがあります。

③食道炎や内臓機能障害、蓄膿症など口腔以外の原因

原因が口の中だけにあるとは限らないので広く確認する必要があります。

 

 

Q2.歯磨きだけでは口臭対策は難しいですか?

A.

歯磨きは口臭対策だけでなく虫歯予防を考えた上でも必須です。

もしそれ以上で行っていただけるようであればフロス(糸ようじ)や洗口剤を使用していただく事を推奨いたします。

ただし、歯磨きを十分に行っていただく事が大前提です。また、原因が口腔内にない場合にはそれに応じた対応策が必要です。

Q3.虫歯が口臭の原因になる場合はありますか?

A.

もちろんです。

虫歯が原因の場合は独特の口臭が感じられるので、おかしいと思ったら歯医者さんへの受診をおすすめします。

虫歯はX線で撮影しなければ確認できないところ、例えば歯と歯の間から進行する場面が多いので、その場合は見た目で判断できない事があります。

Q4.子どもの口臭について対策はありますか?

A.

口臭は一般的に唾液の少ない時間、起床時や緊張時に強く感じられることが多いです。先ずは口腔内を清潔にすることを心がけていただきたいと思っています。

歯ブラシも時間をかけてというわけではなく、やさしく丁寧に行っていただければ効率よく口臭や虫歯の原因を取り除く事が可能であると考えます。これでほとんどの対応は可能ですが、それでも口臭が気になるようであれば別の原因を考えなければなりません。

かかりつけの歯医者さん、もしくは口臭外来にご相談していただく事をお勧めいたします。

 

歯科医師 小澤孝先生

 

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