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選びぬいた新鮮な素材を 

シンプルに、美味しく 

　昨年12月にオープンした「Natural French ZEN（ナチュラル　フレンチ　ゼン）」は、肉や魚、野菜がもつ“本来の味”をフランス料理の技法にのせて伝えてくれるレストラン。オーナーシェフの和氣さんは、東京・池袋でフランス料理の店を開いていた時代に「今ここでとれたものを調理したい」という熱にかられ、お店を閉めて山梨へ。山梨市のホテルで料理長として腕をふるった後、甲府に再び自分の店を開いた。 

　「肉も魚も、もちろんお野菜も、ジンプルな味付けで本当に美味しいものがたくさんあるんです。山梨にきて農家の方と知り合いになり、いくつかの野菜は特別につくって頂いています。例えば煮込みに用いているのは食感がしっかりとした『サボイキャベツ』。東京のスーパーで購入するとひと玉1000円以上する食材です。山梨なら、自分が本当にしたかった料理ができると思いました」　 

昼・夜共通メニューの「からだがよろこぶフレンチセット」は、自家製天然酵母を用いて焼き上げる自家製パン３種（全粒粉のパン・ライ麦パン・フォカッチャ）と野菜たっぷりのスープ付。「シンプルな味わいだから飽きないし、栄養バランスもいい。『毎日食べたい食事』をコンセプトにしています。実際リピーターさんも増えてきてくれて、嬉しいですね。メニューは日替わりではありませんが、季節に合わせて変わります」と和氣さんは聞かせてくれる。 

　食後には、手づくりデザートを。ドリンクと合わせてセットでいただくのがおすすめだ（デザートセット600円）。春から初夏にかけては、山梨のフルーツでシャーベットアイスなども作る予定だそう。 

　「季節ごとに美味しいものがたくさんあります。パンも料理もデザートも、もっともっと手作りしたいものがたくさんあります。手間がかかったものが多いと自負していますが、手間が楽しんですよね。手間をかけるところはとことん手間を楽しみ、味付けは究極のシンプル。皆さんに、食材そのもののおいしさに感動してほしいです」 

　子どもと一緒に訪れる場合は要事前予約。自然の恵みで活力を。