Q1、赤ちゃんの「(歯の)生え始め」の特徴と、
生え始めに気をつけておくべきことを教えてください。
赤ちゃんの歯が生えてくると日々の成長を実感してうれしい気持ちになりますね。
生え始めは“白い点”の固いものが歯肉から顔を出したようにほんのちょっと見えてきます。
生え始めの時期には個人差がありますが、生後6か月頃から下の前歯が生えてきます。
その頃になると口の中がむず痒いのか、シリコンのおもちゃやおしゃぶりなどを
口に入れてよく遊ぶようになるようです。
そんな様子が見られたら、「歯固め」といわれるおもちゃなどで生え始めの不快感を緩和させてあげると良いといわれていますよ。
生え始めの頃はまだ歯ブラシは用いず、
濡れたガーゼを指に巻くなどして歯や歯茎を優しく拭いてあげるといいでしょう。
膝の上に寝かせて、お口の周りに軽く触れるなどコミュニケーションをとりながら
楽しい時間を過ごしてください。
Q2、下の前歯横の乳歯が抜けたのに、永久歯が生えてきません。
どうしたらいいでしょうか?
乳歯が抜けた後、永久歯が出てこないと生えてくるのか心配になりますね。
生えてこない期間にもよりますが、
何か月も生えてこない時は永久歯の萌出するスペースが足りない、
または、その場所にもともと永久歯が存在しない先天性欠如の可能性が考えられます。
前者の場合、もう一つ横の乳歯が抜けるまで萌出しないこともあります。
かかりつけの歯科医院でレントゲンを撮ってもらい、
永久歯の有無や位置を一度確認するといいと思います。
永久歯の萌出スペースが足りない場合にはいずれ矯正治療の必要が考えられます。
Q3、子どもが口内炎を痛がる時は、どうしたらよいでしょうか?
お子さんの痛いという訴えに対して、どうしたらいいのか困りますね。
口内炎は歯肉や頬、舌や唇の裏などお口の中のあらゆる粘膜にできる炎症のことですが、
特に食事、歯磨き、飲み物を飲む時などに痛みがあり、しみることがあります。
口内炎の原因は傷や免疫力の低下ウイルス感染など様々あります。
痛みの程度にもよりますが、口内炎は1〜2週間程度で自然に治ることが多いので、
味の濃いもの、酸っぱいもの、熱いものなどは避けるように食事にして、
自然に回復を待つのも一つの方法かと思います。
また、お口の中を清潔に保つようにすると、口内炎の治りも早いはずです。
詰め物や矯正器具などが粘膜に当たっているなど繰り返し口内炎を起こす場合は
早めに歯科医院を受診して下さい。痛みが強く辛い場合は、歯科医院でレーザー治療、
軟膏塗布などの治療を行ってくれるところもありますので
かかりつけの歯科医院に相談してみて下さい。
執筆/七沢歯科医院
七沢真樹子先生
甲府市里吉4-8-35
055-232-1811