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医療記事

2023年5.6月号

子どもの歯の変化も大事な成長の過程。 ママたちの悩みに、専門医がおこたえします!

初めての子どもの初めての白い歯を大切に守ってあげたい気持ちだったり、大きくなっていく子どもの歯の変化だったり、繰り返してしまうトラブル。子どもを思う気持ちがあるからこそ、お口周りにも心配は尽きませんね。今回、舌たらず・滑舌について歯科医の先生におこたえ頂きました。

Q1.だいだい何歳くらいから気にした方がいいですか?

A.3歳頃~5歳頃まで

小学校に上がる時期になると就学時健診等で言葉のチェックが入ります。そこで問題があれば、言葉の教室を紹介されることになるでしょう。そこで幼稚園、保育園の時期からぜひコミュニケーションの場で観察してください。しかし、幼児期はかなり個人差が大きいものです。言葉が遅かったお子さんは発音の乱れや長い文章にも時間がかかりますので、繰り返し、ゆっくりと、正しい発音を聞かせながら、丁寧にやさしく日々の生活の中で温かく見守ってあげてください。

Q2.原因はなんですか?

⓵聞く力 聴力と能力
②飲んだり食べたりする口の機能
③舌の位置が上がらない
④舌の先の動きが悪い
⑤舌に筋力が足りない
⑥変な発音を学習して習慣化してしまう

Q3.直し方にはどんな治療又はトレーニングがありますか?

A.発達の程度と年齢によって異なりますが、発音の訓練にはまず舌の訓練と発語の訓練が必要でしょう。

⓵筋機能療法(MFT)で舌の筋力向上と動きの機能訓練をすること(舌を上のあごになるべく近づけて発音させるレッスンがあります)
②口呼吸をやめて鼻呼吸を誘導すること
③上下の口唇や前歯をよく使い、舌の動きをよくする
④話をたくさんして、置換などの単語の不明瞭や間違え(サ行がタ行など)発音に気づくようにゆっくり根気よく丁寧に教えていく
⑤自信を持たせて話をするように励ます。

 

Q4.滑舌が気になったときには、どこに相談したらいい?

小学校以上では言葉の教室をご紹介いただいて指導をお願いしてください。また就学時以前の幼児や言葉の教室は卒業しても今以上にきれいな発音を希望される場合は、筋機能訓練を指導している矯正歯科医院や小児、一般歯科医院にお問い合わせください。

成人の方でも年齢を問わず対応できます。しかし、あくまで発音のために、補助的な機能訓練による機能向上ですので、発音指導は言語療法士に指導を受けてください。

 

M.I.H.O.矯正歯科クリニック
院長 今村 美穂
〒400-0845 甲府市上今井町2339
電話:055-249-8161
FAX:055-242-3111

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