「習い事はありません。その代わり甲府市の街中にありながら、自然豊かな環境でのびのびと保育をすることを大切にしています」と園長先生。登園するとまずは思い切り園庭で遊びます。クラス学年関係なく、体を動かしたり思い思いに遊ぶ子どもたち。
明るく楽しく活動することはもちろん、園児一人ひとりの「やりたい」という気持ちを尊重することで、自らを発信源となるような活動を行うと、子どもたちは達成感を得て、お互いを認め合うことができるといいます。大人が教え込むのではなく、日々の活動の中で積み重ねられた、子どもの世界が形成されていくとも。
いずれ訪れる大人の大きな「社会」よりも、まずは子どもたちがその世界で見つけた「おもしろさのつながり」が広がっていくように手助けをしたい、そう教えてくれました。
幼稚園での活動中には習い事や、放課後教室などはありません。前述の通り、教え込むのではなく、あくまで子どもたちの個性を生かし、声を聞いて活動に取り入れていきます。園庭に植えられたざくろやどんぐりなどを遊びとして取り入れることもあり、子どもたちの活動を尊重しているそうです。
また、お寺の幼稚園ということで、仏教精神に基づき、年3回ほど座禅体験を行ったり、お釈迦さまの話をきいたりと、ここでしか体験できないこともたくさんあるのも魅力の一つです。
さらに、年6回の園解放は誰でも参加可能できるそう。預かり保育も実施し、第1.3.5土曜は、在園児も自由登園が行われています。朝日町通りのお祭り「ハナミズキ祭り」などに参加し、地域の方々とのふれあいも欠かしません。
何よりも、子どもが子どもらしくいられる場所、子どもらしさを大切にしてくれる場所、慶明幼稚園の子どもたちへのたくさんの愛情を感じることができました。