Q日焼けとは?
日焼けとは簡単に言うと、紫外線により肌がダメージを受けて炎症を起こしている状態を指します。赤くなるほか褐色に変色し、人によってはヒリヒリと痛くなることも。原因となる紫外線は日焼けマシーンなどの人工的なものと太陽の光から来ているものがあります。
Qなぜ色が変化するの?
日焼けをすると多くの人はその部分が赤くなり、次第に褐色に変色します。これは肌の防御反応のひとつで紫外線が肌に当たることでメラニン色素が作られることが関係しています。その際、肌がヒリヒリとする、肌が乾燥して痒くなるなどの症状を伴うこともあります。
Q紫外線を浴びると良い影響、悪い影響があるのでしょうか?
紫外線を浴びることは以下のような影響があると言われています。
【良い影響】
・紫外線が肌に当たることでビタミンDの生成を促進させる
・太陽の光を浴びることで落ち込んでいた気分が明るくなる、精神的に安定しやすくなるなどうつ症状の改善が期待できる
・太陽の光を浴びることで体内時計が調整され、良質な睡眠が得られることが期待できる
【悪い影響】
・肌にダメージを与え、色の変化や肌の乾燥、痒みや痛みを引き起こす
・肌の老化を促進させる
・皮膚がんの発症リスクが高くなる
紫外線(太陽の光)を浴びることで得られる良い影響もありますが、デメリットも伴います。紫外線対策をしつつ、バランスよく日光浴することが大切です。
Q紫外線対策はどうしたらいいの?
子どもへの紫外線対策は以下のことが有効だと言われています。
・日焼け止めを使用する
子どもの肌は大人よりもデリケートなため、紫外線から肌を守るためには日焼け止めが有効です。
・肌の露出を抑える
帽子や薄手の長そでなどで肌の露出を抑えると紫外線対策に繋がります。帽子はつばがあるものの方が良いでしょう。
・紫外線が強い時間帯を避けて活動する
紫外線は1年中を通して降り注いでいますが、とくに紫外線が強くなるのは4月~9月の10時から14時頃。その時間帯をずらして外出するのもオススメです。
・日傘を使用する
UVカット機能のある日傘であれば、日陰を作り暑さを凌ぐだけでなく紫外線対策にも有効です。ちなみに一般的な日傘のUVカット機能の持続年数は2~3年と言われています。
Q日焼け止めは何歳から塗ってもいいの?
生後3か月未満の子どもは肌が特に敏感だと言われているため出来るだけ使用を控え、大人と一緒に日傘に入る、帽子をかぶるなどで対策することをオススメします。また乳幼児期は「ベビー用」「低刺激用」と書いてあるものを選ぶと安心です。
Q日焼け止めに表示されている「SPF」と「PA(+)」って何?
SPF=Sun Protection Factor(サン・プロテクション・ファクター)は簡単に言うと、肌が赤くなり、シミやそばかすの原因となる紫外線B波からどのくらい守ってくれるかを示した指標です。SPFの後に数字が付いていますが、これが大きくなるほど守る効果が高いとされています。
また肌にダメージを与える紫外線はB波だけでなく肌が黒くなり、シワやたるみの原因となるA波の2種類があるのを忘れてはいけません。このA波に対してどれだけ肌を守ってくれるのかを示したのがPA(+)です。こちらも+が増えるほど効果が高いとされています。
Q日焼け止めの選び方
・日常生活であればSPF30・PA++程度
・炎天下での長時間の外遊びであればSPF50+・PA++++の最高値
を選ぶのがひとつの目安です。
日焼け止めごとに使用感が異なるため数値だけに拘らず、子どもが毎日嫌がらずに付けてくれるものを選んであげてください。また大切なのはこまめに塗り直すことです。どんなに効果の高い日焼け止めを使用しても汗などで落ちてしまうことがあるため、できれば2~3時間おきに塗り直してあげるのが良いでしょう。
Q日焼け止めと虫よけを一緒に使うときはどうすればいいですか?
日焼け止め→虫よけスプレーの順番で使用してください。液体タイプなどの日焼け止めを塗った際には乾かしてから虫よけスプレーをすると良いでしょう。
Q日焼けしてしまったときのアフターケアは?
日焼けをしてしまった場合は、しっかりと冷やしてあげることが大切です。日焼けは肌が炎症を起こしている状態のため「濡れタオルで冷やす」「流水で冷やす」などをしてあげましょう。またスプレータイプの化粧水を使うと時間をかけずにケアをしてあげられます。一方で氷水など極端に冷たいものは肌への刺激が増すこともあるため避けてください。また肌が乾燥しやすくなるため冷やした後には保湿剤を使用してあげてください。
また稀にですが、水ぶくれや発熱といった重度の日焼け症状がでる場合もあります。その場合はすぐに皮膚科へ受診してください。