5歳の長男と1歳の長女を育てながら「醸せ師(かもせし)」として活躍する深澤 恵理さん。
醸せ師とは、日本で古くからある発酵技術の知識や活用方法を伝える人のことを指します。
笛吹市や甲府市など様々な場所に出張し、発酵を土台にした「発酵離乳食教室」や「ぬか床教室」などを開催していますが、恵理さんの教室は赤ちゃんや子どもと一緒に参加できるのが特徴です。
「離乳食教室では、手作りの甘酒を活用することで胃や腸に優しい離乳食をつくる方法などを教えています。離乳食を始めた途端、便秘がちになる赤ちゃんも多いですが、発酵をプラスした離乳食を与えることで腸の働きを手助けしてくれるというのも魅力のひとつです」
恵理さんが「発酵」に魅了されたのは、長男が産まれ、離乳食を始めようとした時のこと。
月齢より少し小さかった長男へ育児書などに書いてある通りに離乳食を与えるのが本当に正しいのか悩んでいた時に、馴染みの助産院で開催していた発酵王子 伏木暢顕先生による離乳食教室で教えてもらった方法を聞き、目から鱗が落ちたそう。
また醸せ師を目指すために受講を開始した時は正社員だったため、有休などを利用して資格を取得していった恵理さん。
その後、正社員を辞めて長男が3歳の時に醸せ師としてスタート。
長女が産まれてからは両親やパパからのサポートを得つつ、長女を連れて教室を開催する方法で子育てと仕事を両立させています。
「育児と仕事を両立させるためにも“生活家電”に頼っていますね。
仕事柄、料理のことは手が抜けないですが、お掃除ロボットや食洗器などを活用することで出来るだけ家事の負担を減らすようにしています。今は乾燥機付き洗濯機が欲しいと思っていて、主人と交渉中です(笑)」と育児と仕事を両立させるポイントも教えてくれました。
今後はオンラインでも発酵教室を開催していきたいと話す恵理さん。
これからも発酵の魅力を全国の悩めるお母さん、お父さんに伝えていきます。