6歳の長女と5歳の次女を育てる鈴木 千晶(ちあき)さん。
韮崎市の自宅で米粉パン教室「rareru(ラレル)」を開講し、月に8~10回ほどレッスンを開いています。千晶さんの作る米粉パンの大きな特徴は小麦や卵、乳といった特定原材料7品目を使用していないこと。食物アレルギーに悩む人にもみんなと同じものを食べ、幸せや喜びを共有してもらいたいという想いから、みんなと同じものを食べラレル=「rareru」という屋号を名付けました。
千晶さんがこの道を目指し始めたのは、長女が1歳の頃に小麦などのアレルギーが見つかったことがきっかけ。食べる事が大好きな長女に食事を楽しんでもらうため、代替え食について試行錯誤をはじめました。その中で米粉に出会い、その美味しさや家庭でも作りやすいレシピであること、そして何より千晶さん自身が作っていてワクワクすることに気が付いたと言います。
その後、米粉パン教室を開くことを決意し、米粉パン講師の資格を取得し自宅の一室をキッチンスタジオに改装。夫からは「本当に大丈夫なの?」と心配されましたが、千晶さんが夢に向かって走る姿を見て最後は背中を押してくれました。今では千晶さんと一緒に仕込みをするなど一番の応援者です。また仕事をすると子どもとの時間が減るイメージがありますが、千晶さんは“朝活”をすることで時間を確保。子どもたちと一緒に起きていた生活を変え、朝早く起床して仕込みや事務作業などをこなします。
「仕事をする前も現在も『子どもとの時間を一番に大切にしたい』という価値観はずっと同じ。家事も夫と協力してこなし、子どもと一緒に過ごせる時間を作るようにしています」と教えてくれました。